バジがびっくりして振り向きました。
「あの子、ドッコに35kgの水を入れて背負っているよ。」 私達の横を通って行った、私の胸丈くらいしか身長のない女の子が背負っていた水は、そんな重さだったのです。生活のためとはいえ、大変なことです。
それでも昔よりずいぶん楽になったそうです。ひろ子さんが作ってくれた「ウマコパニ」という集水場まで歩くだけで水が手にはいるようになったからです。乾期の終わりの5月でも水は枯れずに出ていました。
水がなければ生きていけないことを改めて感じさせられるとともに、蛇口をひねれば水が出るのが当たり前の私たちの生活に何と感謝のないことかと考えさせられました。