2005 11月

 知り合いのお母様が亡くなり、ご焼香に伺ったとき、その方が一枚のカードを見せられた。

 亡くなるまでお母様がそれを見ている姿何度となく見たが、
すぐに隠してしまうので何を見ているかは分からなかったそうだ。

 お母様の荷物を整理していて見つけたカードは、
その方が自分のお子さんを生んだ年に、お母様に差し上げたものだった。
母親になって初めてわかる母のありがたさを詩にしたカードだった。
「こんなものをとっておいたのねえ。24年間もよ。」

 やはり残るのは「想い」
カードから感じられる我が子からの感謝の想い
その想いを24年間とっておいた。
物は残らない。

一緒に差し上げたというお財布は、もうとっくにだめになってしまったのだと思う。




















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